2010/01/07

八分音符のテヌートの魅力~ALWAYS 三丁目の夕日


ALWAYS 三丁目の夕日 豪華版 [DVD]
「ALWAYS 三丁目の夕日」のテーマを制作する際に、その表現にこだわったのが
5小節目(下の譜面では3小節目)の4拍目の赤い8分音符。
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この2つの8分音符を普通に奏でたら、この曲は台無しになってしまう。
この2音をテヌートで、あるいはラレンタンドといってもいいかもしれない。
十二分に音をのばしながら、タメをつくって次の8分休符へと進むことで
後に続く下降フレーズがより美しく心に響くものになると感じたからだ。
ためすぎるとくどくなる。けれど、タメが足りないと旋律が芯のない
淡泊なものになってしまう。
冒頭のアコースティックギターの演奏においても、この2音の音の表情に
苦心したし、それはピアノやストリングスでも同様だった。

すべてが美しくぬくもりのある音楽の中で
このたった2つの8分音符の意味ってとても大きい。
そんな風に勝手に思いながら制作した「ALWAYS 三丁目の夕日」のテーマだった。

♪ 「映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のテーマ by A.Guitars & Strings / 佐藤直紀」 ♪

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