2011/12/30

評伝「Steve Jobs」を読んで

ウォルター・アイザックソンの「Steve Jobs I ・II」をようやく読み終えた。
Macintosh、iMac、iPod、iPhone、iPadと次々とイノベーションを実現してきた天才の伝記だ。
スティーブ・ジョブズ Iスティーブ・ジョブズ II

本書は足かけ3年、50回にわたって繰り返されたジョブズへのインタビューや、多くの関係者
のその時々における証言を交えて、極めて具体的に記述されているものであり、
彼の死を受けて、急遽執筆されたものではない。
アップルの製品群とは異なり、本書の内容について、ジョブズは一切干渉せず、
コントロールすることはなかった。生前、執筆途中のものすら目を通していない。

この2冊にはジョブズの尋常でない性格や、過激な或いは無謀とも言える言動も含めて、
生き様が包み隠さず、しかも繋がりをもって記されている。
ジョブズからすれば気に入らないことが満載されてもいる。
でなければ、今日の彼の姿を正確に伝えることができないからだ。

すべてをコントロールしなければ納得できないジョブズの性格は、
ありとあらゆるところで確執や軋轢を生んだ。
しかし、そのことで生まれ出た製品は大きなイノベーションを実現するモノになった。
上記の製品群は如何にして世に出ることになったか、その裏側まで多くの証言をもとに、
私たちはそれをうかがい知ることができる。

iTunes Storeでアルバムの収録曲を1曲、1曲ばらいて、1曲99セントで購入できる。
そんなことがまさか実現できるなど当時は誰もが予想しなかったことだ。
それを実現させたのは
・iPodとiTunes、iTunes Storeとを一体化させたプロデュースの姿勢。
・違法ダウンロードからアーティストを守るのだという思い。
・ジョブズと様々なアーティストとのつながり。
・Mac OSのシェアの低さを逆手に取った交渉術。
・何としても実現するのだという強い姿勢と行動力。
などだ。
アップルと同じ資産と技術力を有しながら、ハードとソフトで独立採算制をしく
SONYが成し得なかった理由がそこにある。

禅と彼の人生、アップルの製品群とのつながりとは。
アップル製品のほとんどにON・OFFスイッチがないのは何故か。
「トイ・ストーリー」成功の陰にあるジョブズのとった行動とは。
オープン対クローズについてジョブズの思いは。
コンピュータを製造販売している会社が、なぜiPodを作ったのか。
なぜiPhoneを生み出したのか。
iPhone4の電波受信障害が何故に生じたのか。
それへの対処が通常の企業のそれとはことなったのは何故か。

物づくりとコンテンツ、ソフトウェア、販売、すべてを総合してプロデュース
してきたジョブズならではの理由を本書から理解できるはずだ。
とりわけ第2巻には、1巻の人生の伏線がイノベーションにどうつながったのか
非常に読み応えがあった。

最終章の最後のジョブズのことばが、今も私の心に響いている。

関連情報
試し読みのできるのはこちら講談社 BOOK 倶楽部
関連する動画・記事をまとめたブログもとまか日記乙

2011/12/12

【考察】ギターのピック

ギターのピックは形も厚さも素材も様々なものがある。
みなさんはどのタイプのピックをメインで使ってみえるのだろう。
私は断然、フラットピック。
◆メインで使ってるのはMartinのMediumかYAMAHAのMedium(0.30)
◆ライトなストローク用にSOFTやTHINもたまに。
◆初心者の頃はTHINばっかりで弾いていたなあ。

厚めのピックは音の輪郭が鈍くなるので好みじゃない。
でもたまに丸い音がほしいときにHARDやべっ甲のピックを使う。
サムピックも使いたいのだが、まだまだ指に馴染むところまでいかない。
下の画像のハート型の小さなのはマンドリン用。

つま恋2006に行けなかった私に友人からのお土産。
もったいなくて使えず、部屋に飾ってる。


ピックにこだわって収録した作品「忘れゆく歴史」(ゆぽさんとのコラボ)を公開。

今回は下の様にピックを使い分けてみた。
■ストロークプレイ■
Softピックで軽さとシャープさを
ハーモニクスの部分だけはミディアムピックで暖かさを
■スリーフィンガー■
ミディアムピックで存在感を。
特に低音弦のハンマリングの表現など。
■ リードギター ■
厚いべっ甲ピックで丸くて太い音を。
■  マンドリン  ■
マンドリン用ハート型ピックではなく、
おにぎり型ギター用ミディアムピックでクリアで安定したピッキングを。

ピックで音の表情も随分かわるものだ。
↓再生用サイトへ
♪忘れゆく歴史 / 風 ♪Jun., ゆぽ