2010/01/14

「なごり雪」~ライブのテンションを表現するために・・・


 今日、公開した風船蔓さんとのコラボ作品「なごり雪 / イルカ(with 風船蔓)」を制作するに当たり
ライブのテンションを表現する上でとった方法についてまとめてみます。

ギタリストは三重、ボーカリストは北九州と一堂に会しては収録できない。
そこで、

0)「イルカライブ」の音源のテンポに合うようにテンポトラックをMIDIプログラミング。
1)「イルカライブ」とMIDIのテンポトラックをヘッドホンで聴きながら、ギターを収録。
2)バイオリンパートをMIDIプログラミングして、ギターとミックスしオケを制作。
3)作ったオケを風船蔓さんに送ってボーカルを収録。ボーカルパートのみJun.に返送。

通常はここでボーカルとオケをミックスしてマスタリングして完成…となるのだけど、
どうも作品全体の盛り上がり、ライブ感が不足しているようで…。
「イルカライブ」の音源を聴きながら、演奏したとはいえ、
ギター演奏がボーカルの十分なテンションをサポートする演奏になっていなかったのと
当然、風船蔓さんのフィーリングとイルカのフィーリングは異なるので、
そういう意味でもボーカルとギターのテンションが馴染んでいないことが判明。
それで

4)風船蔓さんからのボーカル・トラックを聴きながら、再度ギターを収録し直す。
5)新しいオケを送って、それに合わせて再度ボーカルを収録してボーカルを返送。

やはり、前回のオケよりも感情表現がしやすくなったと風船蔓さんの弁。
確かにファーストテイクはこぢんまりまとまっていたけれど、
私のギター演奏の影響で、表現の幅を十分に広げられず
風船蔓さんのボーカル力が十二分には発揮できていなかった。
そのボーカル表現をよりサポートするために、

6)新しいボーカルにあわせて再度ギターを収録し直す。
7)細かなリズムのずれも生じたため、MIDIのバイオリンパートも再プログラム。
8)ミックスを風船蔓さんに評価してもらいながら、リミックスを繰り返す。
9)双方、納得したところで、マスタリング。

こうして、何度もやりとりを重ねる中で、お互いの温度感が近づき、高まって
オケとボーカルのテンションを馴染ませることができたように思います。
もちろん、いつものように友人のバタV3さんやZen.さんのシビアなレビューも参考にしました。

ライブバージョンで、しかも楽器の少ない編成だと、
オケとボーカルのテンションをあわせるのはなかなか難しいものだということを学びました。
もちろん、優れたギタリストなら、最初から仕上がりのテンションを意識してプレイできるのでしょうけれど…。

2009年5月~10月の5ヶ月間かけて、精一杯がんばって作ったものを
今回MUSIC TRACKで再公開するにあたって、より豊かなライブ感とクリアなサウンド作りを目指して
もう一度ミキシングを見直して編集、とリミックス、リマスタリングを行いました。
それでも相変わらず私のギターは拙いプレイや音が満載ですが、
どうか私と風船蔓さんのこの曲への深い思いが伝わりますように…。


♪「なごり雪 / イルカ(with 風船蔓)」♪

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