2012/03/18

「仰げば尊し」に英詩の原曲が存在

「仰げば尊し」
36年前に卒業式の日に私も唄ったこの曲には「Song for the Close of School」という原曲があったのだと。
二木紘三さんのブログ「二木紘三のうた物語」によると
この曲は、1882年から84年に出版された我が国最初の児童用音楽教科書『小学唱歌集』に載ったのが最初。以後、卒業式で歌われるようになった。
2011年1月に一橋大名誉教授の桜井雅人さんは、この曲が1871年にアメリカ・ニューヨークで出版された曲集 『The Song Echo』のうちの1曲であることを発見。
やはり、日本のオリジナルではなかった。
(詳しくは前述の二木さんのブログを参照)
「蛍の光」と同様、別れの唄の風合いは実に日本的だが、
それは万国相通ずると言うことなのだろう。
譜面はGoogle Bookで 『The Song Echo』の141ページでも閲覧できる。
最後の「別れめ…」のフェルマータも同じ。
今は卒業式でも、ほとんど唄われることはなくなったこの曲。
music trackで、FUNA-1さんの弾き語りで堪能できる。
英詩による弾き語りも新鮮だが、最後の和訳による
コーラスアレンジはさらに絶品。
それぞれの思いを胸に、是非お聴き下さい。

0 件のコメント:

コメントを投稿